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全席禁煙パチンコ店じわり 「たばこ臭い」イメージ払拭

[ Date ] 2018.07.14
 受動喫煙対策を強化する改正健康増進法案が、今週中に成立する公算が大きい。

 施行後は、多くの人が利用する施設内は基本的にたばこを吸えなくなる。喫煙客が多いパチンコ店も例外ではない。まだわずかだが、禁煙にする店もじわりと増えている。

 栃木県日光市にある「ダイナム信頼の森栃木日光大沢店」。2010年の開店時から禁煙で、仕切られた部屋だけで喫煙できる。

 常連の50代の主婦は「たばこの煙がモクモクな従来のイメージとはまったく違い、空気がきれい」と話す。2年前までは家から車で5分の喫煙できる店に通っていたが、「たばこの臭いが髪や服に付くのが嫌だった。今後は煙を気にせず、お店を選べる」。週5日ほど訪れる喫煙者の男性(22)は、約1時間おきに喫煙室に入る。別の店でたばこを吸いながらパチンコをし、近くの客に嫌がられた経験がある。「自分の煙が他人の迷惑になっていないか気にしてしまう。喫煙室で吸うほうが他人を気にせず、気分転換にもなる」と話す。

 ダイナムは全国406店舗のうち26店舗を禁煙とし、喫煙のための部屋を設ける。喫煙できる店に比べて固定客の割合が高く、昨年12月に禁煙とした店舗の客数は、禁煙化の前後でほぼ変わっていないという。喫煙を認めている店舗は、法改正されれば、既存の休憩室を喫煙室に転用するなどして対応する。同社広報は「法改正で一時的に客が離れても、『たばこ臭い』イメージが払拭(ふっしょく)され、若い人や女性客が増えると予想している。従業員の受動喫煙の防止にもなる」としている。
全席禁煙パチンコ店じわり 「たばこ臭い」イメージ払拭
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